ONE MAMA’S OPINION
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日々の生活の中で、自分に非があると分かっていても、意地を張ってしまったり、素直になれなかったりすることってありますよね。
(人間って、感情と思考をもつ生き物だし、ひとりで生きているわけではないのだから必然だと言われれば、その通りなんだけど。)
で、自分が悪いと分かっている時でも、どうしても「ごねんなさい」の一言に詰まってしまったりして・・・
これって、大人になってもあることだし、人生経験の少ない子供においては「私は・僕は、絶対に謝りません!」と断固拒否することのほうが多いのは普通なこと。
この記事では、「ごめんなさい」のひと言をサラッといえる子供にするための魔法の言葉について書いていきます。
目次
1.子供に「ごめんなさい」をどう教えるか
ー子供に謝ることを教える時のポイントはこちら
2.子供に謝ることを教えるには忍耐が必要
3.子供に「間」をあげていますか?
4.「ごめんなさい」と謝れない子供が謝れるようになる魔法の言葉
子供に「ごめんなさい」をどう教えるか
子供に「ごめんなさい」を教えるのってけっこう難しいことですよね。
なにが難しいって?
それは、善悪の区別がまだはっきりとしてない子供に「ごめんなさい」と謝ることの意味を、教え込まなければならないからです。
なので、子供に謝ることを覚えて欲しいと願うならば、なぜ謝らなければいけないのかという理由を教える必要があるわけです。
子供に謝ることを教える時のポイントはこちら
- 親も謝る...親が子供に対して何か間違ったことをしてしまった時「ごめんね」と謝り詫びる気持ちを持つことは、とても大切です。子供は親をよく見ています!私もよくあるのですが、大人には、子供のミスだけやたらと激しく責め、自信のミスを問題視しないという傾向があるので要注意です。
- 「謝りなさい!」と怒らない...謝るという行為に「怒」は必要なのでしょうか?人は怒られると恐怖を感じるものです。育児中の親は、時間に追われているし、ストレスが溜まりイライラしがちですが、それを子供にぶつけてはいけません。怒られたから、謝るというのは根本的に違う話なのです。
- 理由を子供に話す時は目をみて話す...怒られている時の子供って心ここにあらずといいますか、意識が散在していまっている状態にあるんです。なので子供に、謝らなくてはいけない理由を説明するときは、子供の目線に合わせて腰をかがめ、しっかりと目を見て話すことが必要です。
- 子供の集中できる時間内で話す...子供の集中できる時間は、未就学児の場合は年齢プラス1分程度、小学校低学年では15分程、高学年で30分と言われています。つまり、ダラダラと理由を話し続けることは、意味がありません。とくに、未就学児と話す時は、いかに要点をまとめ、子供が理解できる単語を使い説明できるかという、親の力量が試されるわけです。
子供に謝ることを教えるには忍耐が必要
子供って、自分が世界の中心だと思っているんですよね。(自分がやりたいように行動する子供を見てると、ちょっとだけ羨ましく思ったりするのですが...。)
要するに、周りが全くといっていいほど見えていないんです。
こんなふうに、我が道を行く子供にとっては、他人の気持ちを落ち着いて考え「ごめんなさい」という言葉を発するということは、なかなか難しいことなのです。
となると、子供の脳に謝るという思考回路を植え付けるには、親の忍耐にかかっているというわけです。
私のおすすめは、子供がなにかミスを犯してしまった時には、「落ち着いて聞いてね」と低めの声のトーンで一言伝えてから、子供に謝ることを教えることです。ポイントは低めの声です。いつもと声を変えることで、子供はドキッとして、耳を傾けてくれるはずです。
子供に「間」をあげていますか?
*ここでいう「間」というのは、子供がミスを起こしてから謝るまでの時間のことを指しています。
この「間」というのが親にとっては、とても難しいもので、私はなんと3回に1回は「間」を忘れてしまいます。
これは、どういうことかというと、子供になぜミスを起こしてしまったかを考える時間をあげることなく「だめでしょ」とか「早く謝りなさい」と口走ってしまっているということです。
ただでさえ、子供はミスを犯してしまったことに対して、動揺しているというのにです...
このように子供に「間」を与えないということは、謝ることを強迫(無理強い)しているようなものなんですよね。
子供に謝ることをしっかりと教えたいのなら、「間」を作り、子供が自分自身の力で「なぜこうなったのか」「誰が悪いのか」「なんと謝れば良いのか」を考えることができるようにならなければいけません。
親に言われたからという理由で、強制的に「ごめんなさい」と謝るというのは、誠意が伝わらないだけでなく、全く意味のないことなのです。
そして本題
「ごめんなさい」と謝れない子供が謝れるようになる魔法の言葉
ここで、はじめに紹介したい絵本があります。
その絵本とはこちら「ごめんなさい だいじょうぶ」ルイス・スロボドキンさく・こみやゆうやく。
初版発行は2020年10月25日なので、最近の本になります。
何を隠そう、この絵本のタイトルでもある
「だいじょうぶだよ」という言葉こそ、「ごめんなさい」と素直に謝れない子供の心をグッと動かす魔法の言葉なのです。
この絵本の中で、主人公の「ごめんなさい」が言えない少年(ウィリー)に、おまわりさんがこんな助言をしてくれます。
「ウィリーくん。きみは『ごめんなさい』が言えるかな?
『ごめんなさい』っていうと、あいては『だいじょうぶだよ』っていってくれて、おたがいいい気持ちになれるんだよ。」
―絵本 ごめんなさい!だいじょうぶ!より―
この本を初めて息子に読み聞かせたとき、「なるほどね!」と強く感じたことは、鮮明に覚えています。そして次の日から、「ごめんなさい」「だいじょうぶだよ」を実践し始めました。
結果はというと子供は、心から「ごめんなさい」謝るようになったし、私も穏やかな気持ちで「だいじょうぶだよ」返事ができるようになりました。(これが続くといいな...)
どうでしょう?こんなふうに、子供がミスをした時に謝ることが出来たら、こちらから「だいじょうぶだよ」と一言伝えてみませんか?
自分が謝った時に相手から「だいじょうぶだよ」と言われるのって安心しませんか?
返答があったら、謝って良かったと心から思うはずです。
「ありがとう、どういたしまして」や挨拶と同じですね。
「だいじょうぶだよ」という言葉からは同時に、他人を思いやり・他人に親切にしようという想いも、子供の心を育むこともできます。
ぜひ「だいじょうぶだよ」試してみて下さい。
とても素敵な言葉です。
【この絵本はこんな方におすすめです】
- 子供が、どうしても謝ることができない
- どうしたら、謝ることの大切さを子供に伝えられるのか分からない
- 「謝る」という意味を子供が理解してくれない
言葉ではどうしても伝わらないことを、伝えることが出来るのが絵本のすごいところ。我が子には「ごめんなさい」「だいじょうぶだよ」のラリーを教え、思いやりの心を育てていきたいものです。