わたしは、昭和61年(西暦1986年)生まれ、1児の母です。
つまり中学時代は20年以上前になるのですが、中学時代の部活動の記憶は鮮明に覚えているもので…まあ、つらかったり嫌だった記憶のほうが多いのですが、大人になった今ではそんな記憶も美化され「あの経験があったからの私」なんて思えるようになりました。
こんな風に想い出に浸るきっかけをくれたのは今年、新中学生になった姪との会話でした。
今回は現役中学生から聞いた、今の部活事情についてです。
突然ですが、中学校の部活動に帰宅部はありましたか?
私の在学していた中学には帰宅部はなく、部活には必ずはいるものでした。そもそも部活に入らないという選択肢はなく、義務教育の一環としての「部活」だったように思います。
それが姪からの情報によると、今の中学には帰宅部があるというのです。驚きのあまり目を丸くして何度も聞きなおしましたよ、叔母は。
聞けば、姪は悩んだ末に吹奏楽部に入部したそうなんです。でね驚くべきことは、なんと新入部員がたったの15人だということ。彼女が通う中学校は(1クラス30人×4クラス)なのでざっくり数えても120人、120人のうちの15人ですよ?
そしてこのような状況から、吹奏楽部は廃部の危機に陥っており、彼女によると部活見学の際に先輩から「人数が足りないのでぜひ、吹奏楽部に入部を!」と勧誘されたそうです。
私の時代では大人気だった、あの吹奏楽部が廃部の危機にさらされているなんて。話を聞けば吹奏楽部の15人入部という数字は多い方なんだとか。つまり、ほとんどの子は帰宅部という選択したということになります。
昭和生まれの私にとって、今どきの部活事情は驚きの嵐でした。
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そこで疑問なのが、帰宅して家でなにをするのかってこと。これが明確だったら帰宅部という選択はとっても有意義なものになること間違いなしです。
たとえば姪が通っている塾では、中学入学と同時に目標設定として将来の夢と志望校(高校)を定めそれに向けての学習を進めてくのだそう。だとすると勉強のために帰宅部を選択する子もいるんだろうな。
あとは小さい頃から続けているクラブチームでスポーツを頑張る子とか。
でも何もなかったら?たとえば親が共働きで帰宅が子供よりも遅い場合は、子供自身が時間の使い方を考えなくてはいけない、これは小学校を卒業したばかりの子供に可能なことなのか?
人間がもつ「怠ける」という本質を上手くコントロールするのは大人であっても難しいもの。
帰宅部という3文字は、簡単そうでなかなか難しい課題なのかもしれません。
中学生だったあの頃は知らなかった「時が経つ」という言葉の意味を、30代になりジワジワと感じ始めている今日この頃です。