「大きな声」って確実に耳に聞こえてくるものです。
子供が大きな声で話しかけてくる時って、家事をこなしている時、忙しい時、家で仕事をしている時、親同士で話し込んでいる時…などママ側が何かに集中していて余裕がない時が多いんですよね。心に余裕がないと、人はイライラしがちです。
でも、子供の大きな声に耳を傾けてみると話していることはイライラするような内容ではないはずです。
子供がなぜ大きな声で話しかけてくるのか考えて見ませんか?
子供はなぜ大きな声でしゃべるのか
子供は自分の声が大きいと思っていない
4歳5か月の子供に声の大きさについて注意したとき、こんな答えが返ってきたんです。「ぼくのこえって大きいの?」そうなんです。子供って自分の声のボリュームが分かっていないんです。
[jin_icon_droppin color=”#e9546b” size=”20px”]こんな方法があります
子供の声を携帯に録音し、聞かせて見て下さい。今一つ効果がないようなら、ママの声も録音し比べてみると子供にも分かりやすいです。この方法で、すぐに声のボリュームを治せるわけではありませんが、子供が声を意識するきっかけ作りにおすすめの方法です。
発見したこと・気付いたことを伝えたい感情の現れ
子供の毎日は新しい発見でいっぱいです。発見したことを大好きなママとパパに1番に伝えたい!そんな気持ちから大きな声になってしまっていることは考えられませんか?
[jin_icon_droppin color=”#e9546b” size=”20px”]こんな時は
「こっちにおいで」と子供を呼び寄せ、まずはぎゅっと抱きしめ褒めてあげて下さい。抱きしめることで子供の興奮は落ち着きます。それからどうしたの?と話を聞いてあげれば、子供の声のボリュームは自然と下がっていきます。
自分の存在に気付いてほしい
子供が大きな声で話しかけてくる時って、パパとママの会話中だったり、家事をしている時だったりしませんか?つまり、親が何かに集中していて、子供が視界に入っていない状況です。そう、子供が大きな声で話す時って「ぼくは、ここにいるよ」のアピールだったりするんです。
[jin_icon_droppin color=”#e9546b” size=”20px”]大変だし難しいことだけど
聖徳太子の伝説にあるような、同時に何人もの話を聞けなくてもいいんです。なんとなく子供の行動を意識し、たまに相槌をしてあげて下さい。「うんうん」「おー!」「すごいじゃん」「へー」こんな感じです。どうしても手が離せない時は「あとでね」と話し、約束通り後で話を聞いてあげます。無視され続けたら、自分の価値を見出せない子になってしまうかもしれません…
集中するあまり、まわりがみえなくなている
子供って友達と遊んでいたり、ひとり遊びに没頭し始めるとだんだんと声が大きくなってきませんか?この時の、声は集中している証拠です。うるさいと感じても、グッと堪えできる限り、思いっきり遊ばせてあげましょう。
[jin_icon_droppin color=”#e9546b” size=”20px”]場の空気を読めますか?
公園や、家の中などまわりを気にしなくていいところ以外では、親側の監視が必要です。しっかりと場をわきまえ、大きな声を出してはいけないところでは子供に、なぜ大きな声を出してはいけないのか理由を説明しましょう。公共のルールを教えるのは、親の役目です。
パパママの声のボリュームはどうですか?
子供の大きな声にイライラしたり、注意を促す前に自分の声のボリュームを再確認してみて下さい。大人だって人間ですから、無意識のうちの声が大きくなっているなんてこともあり得る話です。それに、そのことに子どもが既に気付いていたら?なんで自分だけ注意されなければいけないのかと、言葉に出さなくとも、子供は不公平さを感じているかもしれません…
[jin_icon_droppin color=”#e9546b” size=”20px”]ならば公平に
子供に「ママの声の大きさはどう?」と子供に質問を投げかけて見て下さい。そして「ママの声が大きかったら教えてね。ママもあなたの声が大きかったら教えるから」とお互いに注意し合うことを約束すれば、子供もやる気になります。
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子供の大きな声を否定するだけではもったいない
子供の大きな声を日々聞いていると、うるさいしイライラするし…デメリットしかないように感じますよね。でもね、そんなことはありません。
大きな声が出せるということは、しっかりとお腹に力を入れることができる健康児ということ。大きな声は、明るく元気な子供の象徴でもあるのです。それに、大きな声でしっかりとハキハキ話すことは、将来仕事をするうえでも役立つことなんです。
でも、この「大きな声」って成長するにあたり羞恥心を伴ってなかなかできなくなってくるんですよね…。
そう、子供の大きな声に対し親が「うるさい」と否定し続けると、成長とともにできなくなってくる「大きな声での主張」がますますできなくなってきてしまうのです。
ならばどうしたら良いのか。それは、子供が自分自身で「場を見極められるように」なるように親が教えていけば良いのです。
大きな声は、いけないものではないということを子供に教えることがベストなのです。
[jin-fusen2 text=”わたしは、こんなことをしていました”]
「公園や屋外施設など子供の大きな声が気にならない場所を探し出かける」ようにしていました。なんだか普通のことのように聞こえますよね。この誰にでもできる普通のことに一言加えるのがポイントです。子供が遊び始める前に一言「ここでは思う存分、大きな声を出していいからね」と声をかけるのです。
そして、たまに図書館やカフェなど静かに過ごさなければいけない所に連れていき、入店入館前に「ここでは小さな声ね」と声をかけます。
最初はなぜ大きな声でいいのか、なぜ小さな声でなければいけないのかをしっかり説明してあげてくださいね。
これを繰り返していけばだんだんと、場を見極める力がついてくるはずです。
子供の大きい声を隣で見守ることができるのは、今だけ。こう思うと「大きい声」を聞いてちょっと切ない気持ちになったりします。