子どもが「痛い!」と泣いたり、怒ったり…
あきらかに痛そうな時であれば、しっかりケアし対処しますが日々、多少の痛みで泣かれては親もイライラしてしまいます。
そして毎回だと親はストレスをかかえ、親子関係がうまくいかなくなってしまうこともありえます。
親からみて “ちょっと大袈裟だな” “突然の痛みに驚いているだけかな” と感じる時は、お互い落ち着いて、会話をし解決するのが一番です。
目次
ー「痛み」には2通りある
ー 痛みのレベルわけをする
ー 事前に病院・救急車の特性を説明しておく
〈絵本紹介〉
ー目に見えない痛みは慎重に
ーまとめ
■「痛み」には2通りある
①外力により生じる外傷(切傷、擦過傷など)
②体の内部で感じる内臓疾患や成長痛、ストレス性のものなど。
この2つの大きな違いは、見た目でわかるかどうかです。
そして、どちらの痛みであっても子どもは「泣く」という方法で感情にまかせて痛みを訴えます。
子どもは、日常生活でさまざまな痛みに遭遇します。
そこでポイントなのは、どの程度の「痛み」を感じているかの見分けかたです。
■痛みのレベルわけする
痛みの判断に効果的な方法は、痛みをレベルわけすることです。
例) 痛みのレベルを3段階にわけます
レベル1 : 我慢できる
レベル2 : ↕︎
レベル3 : 病院で先生に診てもらう
子どもが痛みで泣いている時は「大丈夫?」と声をかけ、まずは落ちついてもらい話が聞ける状態にします。
それから「どのくらい痛いのかな?レベル1.2.3だとどのくらい?」と指で数字を示しながら説明し、答えてもらいます。
大きな病気やケガではない限り、大抵は「1」と答え泣き止みます。
要するに、痛いという感情にまかせて泣いていることのほうが多いのです。
■事前に病院・救急車の特性を説明しておく
痛みをレベルわけするには事前に病院、ドクターや救急車など緊急時の知識を子どもに伝えておくことが重要です。
言葉だけでは、伝わりにくいこともあるので絵本を通して子どもと話し合っておくと効果的です。
特性を理解しておくと、自分の痛みはどれくらいなのか子どもも判断しやすくなります。
<絵本紹介>
絵本を通して説明すると、子どもは理解しやすいです。
「ピーポーピーポー」とサイレンを鳴らしながらかけぬけていく救急車。
怪我や病気の人のため、呼ばれたところにいつも急いでかけつけてくれます。
この絵本では救急車だけでなくドクターヘリも登場します。
はめ絵のこまをキャンデーとまちがえてのみこんでしまったこざるのジョージ。
急にお腹ぎ痛くなり、大騒ぎです。
病院に大興奮のジョージ!
無事、元気な姿に戻れるのでしょうか⁈
■目に見えない痛みは慎重に
医学の知識がない親にとって、目に見えない痛みを判断するのは難しいことです。
とくにストレス性のものは、親が気づけないものもあると思います。
子どもを否定せず、かかりつけ医にしっかりと診断してもらうことが必要です。
■まとめ
我が家の場合は、息子が1歳になり言葉を話し始めた時から、痛みで泣いているときは「痛みのレベル」を聞くようにしていました。
もちろん、答えは返ってきません。
しかし、これを続け4歳になった今ではしっかりと答えるようになりました。
例えば、アスファルトの上で転び膝から出血し「わー!」と泣け叫ぶ息子に「落ち着いて。レベルはどれくらい?」と聞くと「1。だから病院行かない」と答えます。
そのあとは、抱きしめ家に帰ってから消毒しようと伝えます。
子どもが痛いからと、泣いて騒いでいる時にしっかりと会話ができれば、親も子もストレスなく問題を解決できるのではないでしょうか。