妊娠前の最後の生理の初日から3週ごろまでは、妊娠0週「妊娠超初期」と呼び妊娠検査薬でもまだ正しい反応がでない時期だと言われいます。ちなみに妊娠初期とは、1~4ヶ月までのことを言います。
わたしは、妊娠超初期から分娩台の上でも嘔吐し続けた経験があります。つまり「悪阻」が終わりませんでした。あの時は、大変でした「終わりのないトンネル」としか思えませんでした。産婦人科医や助産師さんも「はじめてだ」と驚いていたほどです。私のまわりの子育てママに聞いても「そんな話はじめて聞いた」と驚かれます。
ほとんど、いや大半の妊婦さんは悪阻に終わりがあるということです。
私のように、悪阻が終わらないと悩んでいる方に「こんな人もいるんだ」と思っていただけたら嬉しいです。
妊娠超初期、検査薬で陽性、すぐに悪阻が始まりました
ある日急に、立っていられないほどの眠気襲われ、あくびが止まらなくなったんです。なんだかおかしいなと、最終生理日を確認したら生理が来てないことに気付き、まだ早いかなと思い妊娠検査薬で調べると陽性。次の日には、吐き気とだるさで立ち上がれなくなってしまいました。
年末だったので、そのまま実家に倒れこむように帰りそのままベットへ。親への妊娠報告どころではありませんでした。お正月は気持ち悪くて食欲もなく文字通り「寝正月」。太るはずのお正月に痩せれるなんてラッキーなんて呑気に過ごしてました。
そしてこの時は、年明けに産婦人科を受診すれば「薬」が解決してくれるって呑気なことを考えていたわけです。
悪阻で産婦人科に行くのも一苦労
年明けに産婦人科に予約を入れてあったので、あとは玄関のドアを叩くだけ。本来なら妊娠の結果が分かる、楽しみで待ち遠しいはずの病院…。でもどうしても気がむかなかった理由は「吐き気」そして何日もまともに食べていない上に水分も取れなくなってたせいか、立ち上がることが億劫になっていました。
彼からしたら早く病院へ行こうだったのでしょうが、私は行きたくないというか行けないというか。重い腰を上げたのは、歩いてすぐの病院に彼が「タクシー呼ぶよ」と言ったひとことでした。
妊娠結果よりも、悪阻の薬が欲しい
「着床しています、妊娠です」と診断されても、驚かなかったのは体が明らかに変だったからかもしれません。紙を渡され、今後のスケジュールについて説明を受けている間も、話は右から左です。早く、悪阻の薬の話が聞きたくてウズウズしていました。
説明のあと先生に「気持ち悪いです」と必死に訴えましたが、処方箋はなしでした。食べれない、飲めないと訴えたのですが「大丈夫、がんばって」って。この言葉に私は励まされたどころか、自分が弱いからなのかと本気で悩みました。
今思えば先生の「頑張って」の言葉には「いつか終わるよ」という優しい気持ちが込められていたのかもしれません。
妊娠初期、食べれない飲めないのに嘔吐・痩せ始める
妊娠初期に入り、嘔吐が始まりました。初期の私の悪阻は主に「眠気・吐き気・嘔吐・食欲不振」でした。
嘔吐に関しては、検査の翌日から始まりました。食べれない飲めない状態だったので胃液を吐き続ける日々。真冬にアイスが食べたいとか冷やし中華なら食べれるかもとか、我がままを言い探してきてもらったけど結局1つも食べれなかったのは、いい思い出です。
そしてここから1週間でみるみる痩せていきました。マイナス1キロ2キロ3キロ…食べないとこんなことになるんだと驚きました。
悪阻は妊娠初期に起こるもので、だんだん落ち着いていくっていうのは有名な話ですよね。私もこの時は終わりを信じていました。
胃液を吐きすぎて歯が溶けるのではないかと心配でした
もと歯科衛生士です。歯が酸で溶けること知っていますか?胃液を吐くたびに「歯が溶けるんじゃない?!」という恐怖から吐いた後は必ず水でよくうがいしていました。胃液が口に残っているのも嫌でたまりませんでした。私がベットから起き上がるのは、胃酸をおとす為の歯ブラシの時かトイレの時ぐらいでした本当に。
妊娠初期、「経口補水液」だけは喉を通りました
唯一、喉を通ったのは「経口補水液」でした。飲む点滴ともいわれる補水液。ポカリのような味で、とても飲みやすかったです。ちょこちょこ買っていたのですが、あんなに飲むならまとめ買いのがお得だったんだろうな~単価が高いものなので。でも、あの時はそんなことも分からないぐらい壮絶な時期でした。虫歯予防のためにストローで飲んでいました。
1日5~10回の嘔吐で気持ちが落ち込む
妊娠発覚から3週間後、ギブアップです。実家で面倒見てもらうことにしました。心配性の父がすぐに迎えに来てくれて、荷造りです。車には布団や毛布でベットが作ってあり、嘔吐用のバケツもありました。実家に帰ってからは安心感からか少しずつたべれるようになっていました。が、食べては吐いての繰り返し…1日3回食べたら5分後には嘔吐し、胃が空の時は胃液を吐きトータルで1日5~10回は嘔吐していました。
もし、悪阻で苦しい時期は迷わず実家に帰ることをおすすめします。もう1人の体ではないのですから…
妊娠初期体重5キロ減、吐きすぎて喉が痛くなる
妊娠初期4ヶ月目には、体重は5キロほど減っていました。食べても戻していたし、運動もしていなかったので筋肉がどんどん落ちていきました。体力がなくなったので、疲れやすくなり、立っていることができなくなっていました。
そして、つらかったのがのどの痛みです。毎日何度も吐くので、喉が切れ出血するようになりました。食べ物を飲み込むのも大変な状態でした。で、頑張って食べても戻ってくるし…。
妊娠が分かってから4か月目、嘔吐用使った「袋」は200枚以上。それでも、まとめ買いをしなかったのは、この時は悪阻は終わるものでと思っていたからです。
妊娠初期の検診では、子供の成長は順調どころか大きいぐらい
食べてないのに、子供の成長は順調だし私の体も問題なしと毎回言われる妊婦検診。不思議で仕方ありませんでした。唯一、問題だったのは低血圧なことぐらい。
先生に「吐いてるのになんで大きいのですか?」と聞いても「お母さんから栄養もらってるんだよ」となんとなくかわされるだけ。「悪阻が終わらないこと、毎食嘔吐しているんです」と伝えても「そうか~」のひとこと。
だって順調だなんて信じられますか?!人間の体ってすごいなぁとつくづく実感しました。
妊婦生活って楽しいものだと思ってました
楽しい妊婦生活って本当にあるんですか?妊娠中はお茶をして読書をして、子供服の買い出しに、胎教、妊婦ヨガ、妊婦服を楽しんで、流行りの妊婦写真を思い出に撮影し、独身最後の旅行が待っているものだと思ってました。
実際は、悪阻で一つもできませんでした。妊婦写真も生まれる前に焦って親に撮ってもらった1枚だけ。
あんなに憧れていた妊婦生活が、こんなに大変だなて…
「妊娠中期編」につづく