no31
赤ちゃんは、真似上手です。
親の真似をしたり、テレビで見た歌やダンスをすぐに覚えたり…「言葉」も真似から習得していきます。
生まれてから園に通いだすまで一緒に時を過ごす親は、子供の「お手本」です。親が話す言葉を耳で聞き、目で口の動かし方覚え脳にインプットしているのです。 要するに、まだ言葉を話さない赤ちゃんのうちから「言葉の学習」は始まってるということです。
「言葉のお手本」か…さてどうしようか…。と考えた末にたどり着いた私の答えは、赤ちゃん言葉を使わない育児でした。
今回は「赤ちゃん言葉を使わない育児」をした経緯と、結果どのような子に育ったのかを書いていきます。
目次
‐赤ちゃんの耳と発語について
‐どんな「お手本」になりたいですか?
‐「赤ちゃん言葉を使わない育児」のはなし
‐赤ちゃん言葉を使わなかったことによるデメリットとメリット
‐絵本に救われました
‐おわりに
赤ちゃんの耳と発語について
生後間もない赤ちゃんの耳はあまり聞こえていません。しかしここからの成長は著しく、生後6ヶ月には日常の音や、親からの言葉がけに興味を抱くようになります。そして生後11ヶ月で親からの質問内容に対して相槌や目線で答えるようになり、1歳になる頃には簡単な言葉を話し始める子さえいます。
このように、乳児期の耳の発達は1カ月ごとに変化しています。そして世間一般的には、耳の発達が著しいこの時期に「赤ちゃん言葉」でたくさん話しかていると発語が早く、脳にも良いとされているのは有名な話。
つまり子供は生まれてから発語に至るまでの1年間、親の話し方を真似しようと毎日、学習し続けているんです。赤ちゃんって勤勉ですよね。
どんな「お手本」になりたいですか?
子どもにどんな言葉を使ってほしいですか?親は子供の「言葉のお手本」になるわけです。少し考えて見ませんか?
私は子供が生まれる前に、我が子に使ってほしくない言葉・言葉遣い・話すスピード・トーンなどをリストアップしておきました。そして「赤ちゃん言葉を使わない」と決めたのもこの時でした。
私のリストアップを少しだけ…
・目をみてゆっくりと優しく話しかける(目を見て話すという会話の基本をお教えるため、口の動きをみせるため)
・丁寧な言葉遣い
・主語述語を使い、文章で話す
・子どもに注意を促す際は、理由をしっかり伝える
・赤ちゃん言葉を使わない
子供が成長した今、思い返すと、完璧にリストをこなせたわけではありません。しかしリストアップしておいたことで、自分が「言葉のお手本」であるということ常に意識し子供と向き合うことができました。
リストアップ、おすすめです。
「赤ちゃん言葉を使わない育児」のはなし
幼児語と言われる「赤ちゃん言葉」は果たして必要なのでしょうか?
赤ちゃん言葉については、さまざまな意見があります。様々な意見があるということは、私のような考えの方もいるはず…参考にしていただけたら幸いです。
赤ちゃん言葉とは…
赤ちゃん言葉は、調音器官が未発達の幼児でも発音しやすい言葉、同じ音を連続させて単純化した言葉、長い言葉を省略した言葉のことを指します。
そして、この赤ちゃん言葉を乳児期から大人が語りかけることは、子どもが自発的に話し出すことに効果的といわれており、実際にアメリカのワシントン大学とコネチカット大学の共同研究によって、赤ちゃん言葉で話しかけられた子のほうが早く、たくさんの言葉をを覚えること(記憶力を高め学習能力が上がること)が分かっているそうです。
上記のことを知ったうえで私は「赤ちゃん言葉を使わない育児」を決めました。
理由は…
単純化したり省略したりした言葉は「本当の言葉」ではないですし、いずれ言葉を訂正しなければいけないことに疑問を感じたからです。だって「ワンワン」だよ教えられたあとに「犬だよ」と訂正されたらどうですか?困惑しませんか?
結果、子供はどうなったか…
同年代の子たちが1歳過ぎに「ワンワン」「マンマ」などと赤ちゃん言葉を話し始めたとき息子はほとんど言葉を発しませんでした。しかし1歳6ヶ月なると急に、赤ちゃん言葉ではない「言葉」しっかりと発音し、同時に2語文でも話せるようになったのです。4歳になった今では、たくさんの言葉を取得し、起承転結をつけ、敬語を使いながら会話ができるようになりました。リストアップの効果が少しずつ見受けられるようになってきています。
赤ちゃん言葉を使わなかったことによるデメリットとメリット…
デメリット…
デメリットはありませんでした。発語はまわりと比べると少し遅かったのですが、気になりませんでした。
メリット…
・赤ちゃん言葉は限られた言葉しかないのに対し、本来の言葉は星の数ほどあるので、たくさんの言葉を教えてあげられる。
・最初から難しい発音である「本来の言葉」に挑んでいたので口の筋肉がついたのか、どんな言葉でもすぐに発することができるよになりました。リストアップにあるように、「目を見て話す」よう心がけていたので、親の口の動きをよく観察できていたのかもしれません。よく子供って、とうもろこしを「とうもころし」っていいますよね。これもありませんでした。
・本来の言葉を使うことで、しっかりと構成された文章で語りかけることができた。そのおかげで「単語」だけで話す時期はほとんどなく、すぐに「会話」を交わすことができるようになった。
絵本に救われました
わたしは「赤ちゃん言葉は一生つかうものではない」という気持ちが強いため、赤ちゃん言葉を使わないという選択肢を選びました。
そして、ちゃんとした日本語を心がけていたわけなのですが…いざ「言葉がけ」を始めると「この言葉合ってる?」なんてこともしばしば。なので、積極的に絵本を読み聞かせました。(目標は1日に10冊でした)
絵本は対象年齢で選ぶのではなく、内容、文章を、絵を親がチェックしそのうえで厳選したものを読み聞かせていました。
絵本って素敵な言葉遣いや言い回しが多いんですよね。「なるほど」と思うことを日常の会話に取り入れたりと、絵本には本当に救われました。
おわりに
自分の言葉遣いと親の言葉遣いどこか似ていませんか?成長した時に、記憶に刷り込まれているのは良くも悪くも「お手本」としてきた親の言葉遣いです。
環境によっても影響を受けやすい「言葉遣い」…一時的に汚い言葉遣いになったとしても必ず原点に戻ります。記憶は消えないものです。
「子は親を映す鏡」親から子へ、子から孫へと自分の言葉遣いが「お手本」として、受け継がれていくと考えるとなんだか責任重大ですよね…。
偉そうなこと書いてますが、結局は親次第でどちらでもいいんだと思います^^
たしかに。成長ですね!
やばい、自分の子だろうが姪っ子だろうが、友人の再婚相手の子だろうが、めっちゃあかちゃん言葉で話しかけてまちたヽ(´o`;
いつの間にやら子供たちは普通んお言葉使いになってましたね(‘ω’)
それが成長なんでしょうか