「最近、子供が怒りっぽくて…」という悩み、子育てあるあるですよね。2歳すぎの癇癪とは違う4歳すぎの怒り。幼稚園・保育園・小学校と次から次へと新しい世界への挑戦が始まる子供。怒りの原因は、そこにあるのかもしれません。
今回は「怒りっぽい子供の理由」についてです。
子供の「怒り」には始まりがあります
子供が怒ってばかりいると「なぜ?!」と不安になりますよね。大人は、自分の怒りの原因を過去に遡って探り言葉で表現できます。しかし、子供にとってはこれが、とても難しいことです。
怒りとは…
不当な扱いや理不尽なことを言われた時に、人が感じる感情のこと。
心理学では怒りは第二感情ともいわれています。この第二感情とは、文字通り二番目に出てくる感情のことです。つまり「怒り」とは、怒る前に感じる感情(第一感情)と怒り(第二感情)からなるもので、たいていの場合は「怒り」の直前に生じた第一感情は第二感情の裏に隠れてしまっています。
「怒り」は第一感情から始まるものであり、言葉を操れない子供の、隠れた第一感情を見つけるのは簡単ではありません。
子供は毎日、第一感情と戦っている
怒りの原因となる第一感情とは…
悲しさ・寂しさ・恥ずかしさ・不安・困惑・恐れなどの感情のことを指します。
この第一感情を、子供に当てはめてみて下さい。全て当てはまりませんか?
園や小学校での生活が始まると、親と離れる寂しさや不安・困惑・初めての経験への恐れや、先生からの注意に友達と比べられたり…こんな感情をお土産に、家に帰ってくるわけです。そして、このお土産から生まれたストレスを「怒り」として家でぶちまけているとしたら…
第一感情は心が折れるようなネガティブな感情なわけですから、これと毎日、戦う子供は大変ですし「怒り」として感情を表すことは自然なことだと思いませんか?
ならばと、しつこく質問するのは逆効果
ならば、少しでも子供の気持ちを楽にしてあげようと何があったのか探ったり、質問攻めにするのは逆効果です。まだ言葉を上手に操れない子供に、何があったかを説明するのは難しいことですし、親に話したくないことだってあるはずです。
それよりも第一感情から生まれた、怒りの原因であるストレスを発散させてあげるのはどうですか?子供のストレス発散には「運動」が一番です。たくさん体を動かし、食べて寝る。ストレスを溜め込むのは良くありません、大人と同じですね。
「怒りっぽい子」になるかならないかは親次第
子供が些細なことで怒ると、親側もイラっとするの分かります。しかしここは堪えて下さい。ここで親が怒ると後の祭り、子供の「怒り」と一生つく合わなくてはいけなくなるかもしれません。
親は冷静に子供の話を聞き共感してあげたり、怒りを鎮める為の方法の提案をしてあげるのです。例えば、水を一口飲んだり、散歩に出かけたりなどです。こうすることで、怒りをただぶちまけるのではなく「まずは落ち着く」ということを教えていきましょう。
「怒り」は自然な感情です。その子に合った「怒りの解消法」を見つけるお手伝いは親の仕事です。