4月から幼稚園・保育園に入園し、園での生活がはじまるとなると、まず頭をよぎるのは「ちゃんと登園できるかな?」「泣かないかな?」「嫌がらないかな?」ということだと思います。
実際、朝の登園時間、園の入り口にはいろいろな子がいます。
お母さんと離れるのが嫌で泣く子、家に帰りたくて怒る子、笑顔で登園する子…
ほんとうに様々です。
園での生活は子どもにとって、はじめてのことばかり。
不安や寂しさから、園に行きたがらないのは当たり前です。
しかしここで、どう子どもにアプローチするかは、親次第。
実体験からの、幼稚園・保育園への登園を嫌がる子どもに対する対処法を「Q&Ⓐ」方式で解決していきます。
Q 登園時に泣いてしまいます。
Ⓐ しっかりと受け止め、会話をしましょう。
泣いてしまうのは ”親がいないと不安” という知恵がついた証拠です。
子どもが園に行きたくないと泣き、抱っこを求めてきたときは優しく受け止め、安心させてあげましょう。
そのうえで、この時大切なことは、子どもが自分の思いを「ことば」で伝えることができるよに誘導することです。
「うちの子は思い通りにならないとすぐに泣いてしまうの…」という話をよく耳にしますが、泣くことで思い通りになった経験があれば、そうなってしまうのは当然です。
子どもは、泣けば要求が通るものだと学んでしまうのです。
不安から泣くという感情を、しっかりと受け止めたうえで『自分の考えていることは言葉で表現しないと伝わらない』ということをコミュニケーション能力の基本を3歳~4歳(年少)から習慣づけていくことは大切なことです。
Q 登園時に癇癪をおこして大変です
Ⓐ 親は一貫した態度で接しましょう。
3~4歳という年齢は、自分の思い通りにしたい気持ちが強く、親の言うことに従うことを拒否する時期でもあります。
子どもが癇癪を起した時に、親がヒートアップしたり、恐怖で脅したりする行為は逆効果です。
癇癪を起した時は、「そうか、○○したかったんだね」と子どもの気持ちを汲んで、同調してあげるとよいです。
それでも治まらない時は、ぎゅっと抱きしめ落ち着いたら「えらいね、我慢できたね」と褒めてあげましょう。
日々、我慢を積み重ねることで、自分の気持ちを押さえコントロールできるようにすることは大切なことです。
Q 断固として登園したがりません
Ⓐ どうしても行きたがらない時は 「提案」をしてみましょう。
子どもが頑なに登園を拒否する時は「おわったら一緒に○○しようか?」と登園へのモチベーションを高める提案するのもひとつの手です。
この提案をすると大抵の子どもは「今がいい!」と言ってくると思います。
こんな時私は、1日は24時間あり幼稚園にいる時間はわずかな時間であることを時計を見せながら伝えていました。
これが意外と効果的でしたので、おすすめです。
このように、子どもに意思決定を促す親子間のやり取りは、子どもの交渉力も育てます。
子どもがしっかりと相手と向き合える土台を養ってあげることで、園での友達との付き合い方も良い方向に向かうはずです。
Q いつになったら嫌がらずに登園できるようになるの?
Ⓐ 個人差はありますが、必ず解決します。
まずは我が家の場合ですが、入園当初は楽しく登園していたのですが、ある日突然、登園を拒否するようになりました。
本当は、最初から登園したくなかったのかもしれません。
しかしそれも長くは続かず、今では楽しく登園しています。
当時は、毎日ネットで検索したり本を読み漁ったりして解決策を探しては、毎日実行していました。
登園を毎日嫌がる子どもを相手にすることは、親側の精神的にも負担が大きいものです。
しかしここで感情的にならずに、しっかり問題に向き合うことで、親子の信頼関係を築くことにつながります。
子どもの「園に行きたくない」という素直な気持ちを、まわりの誰からも、そして親からも受け入れてもらえなかったら、それは子どもにとって、とてもつらい経験になってしまいます。
性格や成長により個人差はありますが、必ず楽しく登園する日が訪れます。
悲観的にならないで下さい。
「大丈夫」は魔法のことば
子どもが安心して毎日を過ごせるようにする環境作りは、大人の重要な役割です。
子どもが不安なとき、失敗した時は内心では困ったなとか、怒りがこみあげてきても、まずは笑顔で「大丈夫、大丈夫」と、おまじないのように声をかけてあげることは、とても大切なことです。
園での生活が始まるにあたり、求められる「自立」。
3~4歳という年齢の子どもにとっては「自分でやってごらん」というのは時に、しんどいものです。
しかしなにかあっても「大丈夫だよ」と自分を守ってくれる親がいれば、それを信じ、挑戦できる。
登園で躓いたとしても、「大丈夫だよ」という魔法の言葉をかけ、子どものもつ力を信じ向き合い “安心感” を与えてあげて下さい。
入園前におすすめの絵本
- 作者:ジェシカ ハーパー
- メディア: 大型本
いつも朝1番にやってくるトミーが、きょうは待っても待ってもやってきません。
心配でたまらない動物たちは、何でも知っている犬に尋ねます。
すると、「黄色いバスに乗って”ようちえん”に行った」と教えてくれました。
「ようちえんってどこにあるの?」「そこでなにをしているの?」「ちゃんと帰ってくるわよね?」
動物たちは心配でたまりません。
とても優しいタッチの絵に、優しい言葉遣いの絵本。
幼稚園・保育園へ行くことが楽しみになること間違いなし。
おすすめです。
我が家では…
子どもが登園した後、動物たちが急にリラックスしだすことは秘密です。
小さな戦士の挑戦を、応援しましょう!