ピンクのキャラクターで有名なバーバパパ。きっと知らない人はいないはず。
でも、絵本を読んだことがある人ってどのくらいいるのかしら?
もしかしたらキャラクターがひとり歩きしてしまい、絵本の存在を知らない人もいるんじゃないかな・・・?こんな風に思うのは、私がその一人だから。
子どもの頃、バーバパパの絵本シリーズに出会っていたら、お気に入りの絵本ランキングに殿堂入りしていたはず。
「かわいい」「グローバル」「知育」「優しさ」すべてが詰まったバーバパパ絵本に、どんな子供でも、大人でさえ、魅了されてしまうはず!
今回は、絵本バーバパパの魅力について迫ります。
もくじ
- バーバパパの生みの親(作者)は?どこの国の絵本?
- 「バーバパパ」なんてかわいい名前どうやって思いついたの?由来は?
- バーバパパを知りたければ、まずは「おばけのバーバパパ」を読むべし
- なぜバーバパパの絵本が知育にいいの?
- バーバパパの絵本がグローバルってどういうこと?
- これを知っていれば、あなたもバーバパパ好きの仲間入り!
バーバパパの生みの親(作者)は?どこの国の絵本?
↳バーバパパシリーズ絵本(講談社)より
いまでは世界中の人気者となったバーバパパの生みの親は、1942年フランス・パリ生まれのアネット・チゾンさん(もと建築設計士)と1933年アメリカ・サンフランシスコ生まれのタラス・テイラーさん(もと生物学、数学の先生)。
実はこの2人、フランスで運命的な出会いを果たし結婚。のち夫妻でバーバパパを生み出したことで、2人とも絵本作家として活躍することになったのです。
つまりバーバパパはフランス出身で、生みの親は仲良し夫妻のチゾンさんとテイラーさん。
⋆バーバパパの絵本シリーズを読んでいると、建物や生き物、自然が美しく、そして細かく描かれていることに気付くと思います。これは、夫妻の前職と関係があるのかもしれませんね。
「バーバパパ」なんてかわいい名前どうやって思いついたの?由来は?
- wikipediaによると由来は―
バーバパパ(仏:Barbapapa)とはフランスの絵本に登場するキャラクターの名前である。
日本語版での綴りは英語風に「バーバパパ」となっているが、仏語圏では、強いてカナ表記にすれば「バルバパパ」という具合にrを発音する。
仏語でBarbe a papaは元来「パパのひげ」のことで転じて「綿あめ」をも意味する。このキャラクターの名は、「綿菓子」と「パパ」の2語をかけたものである。
[jin_icon_comment color=”#e9546b” size=”18px”]「綿あめ×パパ」が由来だなんてかわいいですね。バーバパパの丸くて、フワッとした体のシルエットは、綿あめからきているのかもしれませんね。
- どうやって思いついたのかもwikipediaにありましたー
1970年代にチゾンとテイラーが共にパリのリュクサンブール公園を散歩中、ある子供が両親に「barbe à papa(バーバパパ、フランス語で「わたあめ」)」と話しているのをテイラーが耳に挟んだ。
アメリカ人のテイラーはフランス語が分からなかったので、その意味をチゾンに聞いたところインスピレーションを受け、パリのカフェでいたずら書きした手紙からバーバパパが生まれたんだ。
[jin_icon_comment color=”#e9546b” size=”18px”]つまりアメリカとフランスという、言語と文化の違いが2人にあったからこそバーバパパは生まれたのかもしれませんね。
バーパパを知りたければ、まずは「おばけのバーバパパ」を読むべし
バーバパパって何者なの?
少し種明かしをしますと...バーバパパは土の中から突然、植物のように生まれた、どんな形にでも体を変形することができる心優しいおばけなんです。
心優しいからこそ思いつく柔軟で豊かな発想で、みんなの問題を解決し、笑顔に導いてくれる人気者。
でもちょっと待って!バーバパパには他にも色違いの、おばけのキャラクターがいるよね?と思いませんか。そこで是非、読んでもらいたいのが「バーバパパたびにでる」。
この1冊に、あのカラフルなキャラクターの答えが詰まっています。
あらすじは...ある日、なんだか元気がないバーバパパが病院を受診すると医者から「こりゃあ、バーバママがひつようですな」と言われ、バーバパパは、友だちと一緒にバーバママ探しの旅に出ます。世界中探して見つからないバーバママ…なんと宇宙にまで探しに行きます。が、見つからない。諦めて家に戻ると、そこには?!
バーバパパを知りたければ、まずはこの2冊を!
なぜバーバパパの絵本が知育にいいの?
わたしは、息子が0歳のときから1日10冊を目標に絵本を子供に読み聞かせてきました。
図書館や本屋さんで様々な絵本を物色してきたわけですが、バーバパパシリーズはその中でも内容が濃く、絵も凝っていて、シリーズ全てが素晴らしいんです。
わたしが、バーバパパシリーズが知育にいいと思う理由は、内容と絵の2つの観点からです。
内容でいうと、たとえば息子が大のお気に入りの「バーバパパのはこぶね」では環境問題について取り上げているんです。それも、子供にも理解できる内容で、たった32ページの1冊でしっかりと核心に迫っている素晴らしい内容!
↳「バーバパパのはこぶね」より
そして絵です。下の写真をご覧ください。
たとえばこの絵は海のシーンです。絵が断面図で描かれているため、船の沈む様子や、海の生物の様子、海底の様子がとても分かりやすく勉強になります。
また、海の色が青一色ではないところや、白を基調とし描かれているオシャレな絵も、子供の色彩感覚とセンスを刺激してくれるはずです。他にはない、色のタッチがとてもおしゃれですよね。
バーバパパの絵本がグローバルってどういうこと?
グローバルとは、簡単にいうと「地球的な規模であるさま」「全世界にわたるさま」「世界的」などを意味します。
バーバパパシリーズでは、「せかいじゅうの」という言葉が良く使われ、隔てなく世界の人々のことが描かれている絵本なんです。そして未知である宇宙についてもよく触れられています。
バーバパパの絵本の歴史について少し見ていきますと...バーバパパは、1975年に日本で第一刷発行となりロングセラーとなりました。この時期の日本の絵本業界は、1960年代に開花した創作絵本時代が黄金期を迎えていたころ。
この頃の日本の代表的な絵本と言えば「てぶくろをかいに」「おふろでちゃぷちゃぷ」「はけたよはけたよ」など...どれも今でも人気の絵本ですが、グローバルな内容には程遠いですよね。
バーバパパは、日本での「グローバル絵本」の先駆けとなった1冊なのかもしれません。
そして、今だ色褪せぬ内容と絵。「バーバパパ」が世界中で人気があるのは必然的なのかもしれませんね。
これを知っていれば、
あなたもバーバパパ好きの仲間入り!
実は、おなじみの「BARBAPAPA]というタイトルにはちゃんと意味があるんです。
最初と最後のB・Aが大きいのはパパとママだから。中のアルファベットが小さいのは彼らの子供たちだからなんです。
パパとママが子どもたちを守っているようで、素敵ですよね。
ちなみに、アルファベットの色はキャラクターの色と一致しています。
じつに丁寧に考えられたタイトルです!
[box06 title=”あわせて読みたい”]
【0歳1歳英語絵本】絶対おすすめ!まわりと差がつく厳選10冊の紹介
[/box06]