子供の成長はとても早いものです。
成長に合わせた子育てで、子供の個性と向かい合いながら子育てを楽しみませんか?
子育てには日々の積み重ねが大切です。
今回は、3歳(年少)「4月(春)」の私たち親子の取り組みについて書いていきます。
自然
暖かくなり、植物や昆虫など様々な生き物が活動し始める季節、春。なかでも、色とりどりで目につきやすく五感を楽しませてくれる「花」に子どもは興味津々。
身近にある花を通して、身の回りにはたくさんの植物があることを知ることは「興味関心」「観察力」を育てます。そしてこれは、子供の個性豊かな思考を育てるために大切な要素となってきます。
おすすめの方法は「花さがし」
(用意するもの)
- 植物図鑑…ポケットサイズがおすすめです
- カラフルシール…100均に売っています
(やり方)
- 親子で探したい花の色を決め、図鑑とシールをもって花探しに出発!たとえば「今日は黄色の花を探してみよう」など、毎回色を変えて見て下さい。公園や幼稚園・保育園・買い物への道中など外出のついでに、色々なところで探してみるのがおすすめです。
- 親子で決めた色の花が見つかったら、図鑑にその花の色のシールを貼っていきます。たとえば黄色の花には黄色のシールを貼る。こうすることで「色」の学習にもなります。
- 見つけた花の名前を、図鑑で確認する。
⋆この取り組みは、花探しをきっかけに「生き物(植物)」に興味をもち観察力を養うことが狙いの取り組みですので、花の名前を無理に覚えさせる必要はありません。
⋆開花時期を迎える前の植物を楽しむのもおすすめです。土の中から顔をのぞかせている芽や木々の枝先でふくらんだ蕾など…花を咲かせる準備を進める植物の観察は興味深いものです。
[jin-iconbox06]このように外に出て花探しを行うことで、気温の変化を肌で感じ、その季節の花や草、木々の葉のうつろいを知り、季節によって自然は変化うるのだと気づくようになります。
大人にとっては当たり前の季節の変化も、時間感覚が未熟な幼児にとっては全てが新鮮で理解するのが難しいもの。
季節の変わり目には、親子で身の回りの自然を観察してみませんか?幼児期の間、1年を通した季節の経験を重ねることで感性と知識は確実に育ちます。
この経験は、机上の学習では得ることのできないものであり、賢く個性豊かな思考を育てるために必要な経験なのです。
[/jin-iconbox06]
(注意事項)
植物のなかには、触るとかぶれたりトゲをもつものもあります。お子様には見つけた植物にむやみに触らないよう伝えて下さい。
また、春は昆虫が活動を開始する時期でもあります。花探しの際はハチやケムシ、クモなどにも注意してください。
[jin-sen color=”#f7f7f7″ size=”3px”]
生活・自立
3歳という年齢は、自立が芽生え始める時期でもあります。生活をしていく上でのマナーや習慣を少しずつ教えていきましょう。難しいことはまだできませんが、これならできるはずです。
「靴を脱いだらきちんと並べる」
これは玄関で靴を脱いだあと、どうすればいいのかを学ぶ取り組みです。「靴を揃える」が簡単に身につく方法があります、このシートを作ることです。
(用意するもの)すべて100均でそろいます
- プラスチック製のシート
- ペイントマーカー
(作り方)
シートにマーカーで靴の型取り、左右を記入する。この時、子供の靴だけではなく大人の分も型どっておくと親子で一緒に取り組むことができます。
[jin-iconbox06]小さい子供に靴を並べるよう促すと左右が逆だったり、向きが逆だったり、靴をくっつけて並べられなかったり…なかなか完璧にはできないものです。しかしこのシートを使えば子供が自分で考え「靴をそろえる」ことができます。少しづつ習慣にできるよう、そっと見守っていきましょう。[/jin-iconbox06]
[jin-sen color=”#f7f7f7″ size=”3px”]
考えること、学ぶことが好きな子に育ってほしい
どうしたら、こんな子供が育つのでしょうか。
賢い子供に育てたいという焦りから、ドリルをたくさんやっているという話をよく聞きます。もちろんドリルのような反復学習が必要なときもあります。しかし、ドリルばかりこなしているだけでは機械的な情報処理能力が向上するだけで、考えること・学ぶことが好きな子は育ちません。
文字が読めるとか計算ができるといった目に見える成長よりも、「こうしたらどうなるのどろう?」「こんなときは、こうしたらどうかな?」というよな目に見えない発想力や思考力を育てることこそ真の学びにつながっていくもの。
即効性はないかもしれませんが、これこそが教育の目標であり、幼児期から時間をかけ積み上げていくべきものだと考えています。
4歳、頭ではなく身体全体で考える経験を
ドリルなど親が決めた教材を、「これが終わったら次はこれをやりなさい」と親に言われた通りこなしながら育った子は、大人の指示がなければ動けない子供になってしまう可能性があります。
これでは、個性豊かな子供は育ちません。
そうではなく、興味をもてることを子供が自分自身で見つけ調べたり行動したりできるようにすることこそ親の役割です。
机上での学びではなく、子供がやってみたい・楽しそうと思うことにたくさん挑戦すること、頭ではなく身体全体で考える体験が3歳時点での子育てには、大切なことだと考えています。
3歳の子供には「考えること」の楽しさを知ってほしい。「考えること」は生涯続くものであり、人生を豊かにしてくれるもの。少しずつ着々と。